■顎関節症治療から生まれたTCH是正(TCHコントロール)

新しく、本会の事務を担当することになりました渡邉晴美歯科衛生士です。よろしくおねがいします。

 今回、私の本「100歳まで自分の歯でおいしく食べよう!」が医歯薬出版から発売されました。歯科医院の待合室に置いていただき、患者さんに見ていただくことを目的とした、誰にでも親しんでいただける一冊です。TCHのこともわかりやすく書いています。定価は税込み3240円です。

 5月に出版された「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版(講談社)とこの本が出版されたことで、TCHを世の中に広めるために予定していた2冊の本が揃いました。この機会に、齋藤博歯科医師から、永らく活動を中断していた本会の活動を再開するように指示され、事務局を担当することとなりました。頑張ります。ご協力下さい。

 手始めに、本会の活動をどのようにしたらよいかということで、講談社刊の「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版を読んでいただき共感された歯科医師・歯科衛生士の方にお集まりいただき、話し合いをもてたらと考えています、予定としては、一度に2〜3人お集まりいただき、数回に分けて行えればと考えております。この企画は、後日詳しくアナウンスします。

「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」の改訂新版が講談社から発売されました。

 

 

 6年前に発売された「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」が改訂新版として発売されました。今回の改訂では、広く認知されるようになったTCHの是正を日常生活に活かし、歯の寿命を延ばす具体的な対策を説明しています。

 

TCHリスクの高い人は、TCHコントロールが必要?

 強度なTCHのある人は、TCHがあることが自覚できず、様々な症状に悩まされているはずです。 例をあげると、口が大きく開かなくなったり、開けにくくなる、口を大きく開けようとすると痛みがある、口を開けようとするとカクンと音がする、こめかみ辺りが傷む、頭が重いような感じがして鎮痛剤が手放せない、肩こりや首筋のコリが激しいから始まり、入れ歯が短期間に合わなくなる、奥歯がよく腫れる、歯の磨耗が激しい、歯がよく欠けることがあるなどというような症状です。 こうした不定愁訴といわれる悩みに、TCHが関わっており、TCH是正が必要となります。まずは、ご自分のTCHリスクを知り、改善することが必要です。

大切な自分の歯について、正しい知識を持つことが、歯を長く使うコツ?

 長年に亘り、自医院で「医療相談」を担当させていただいての感想ですが、歯について興味を持っておられるにも関わらず、歯の基本的知識を正確に把握されておられない人が多いことです。基本知識が欠如されておられると、歯科医の言われるままの医療を受けることになります。適切なケアが出来れば、10年以上使用できる歯を抜かれ、インプラントにされてしまう愚もおかしかねません。インプラントは一生物ではありません。ぜひとも、「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」(講談社刊)を参考にして下さい。

 

  100歳まで自分の歯を使うという発想になると、上下の歯を無意識に接触させている癖(TCH)が最大の阻害要因となります。この癖があると、閉口筋が収縮することで生じた力が歯・歯周組織・顎関節にダメージを与え続け、むし歯・歯周病・顎関節症の原因にもなります。TCHという癖は、人により頻度や強さが異なります。ぜひとも、ご自分のTCHリスクを知る必要があります。 

 

 

 TCHとは、Tooth Contacting Habitの略称で、「上下歯列接触癖」のこと

 2003〜2004年に、木野孔司元東京医科歯科大学准教授の所属する顎関節症治療部でTCH(Tooth Contacting Habit )という言葉が生まれました。 TCHの基本概念は、東京医科歯科大学と慈恵医大病院に来院された数千人の顎関節症患者さんのアンケート調査の結果から発見されたものです。

 TCHが、顎関節症治療に新しい幕開けを

 TCH是正が導入される以前の顎関節症治療法としては、マウスピースを患者さんに装着させて痛みを緩和させる治療法が一般的でした。場合によっては、顎関節症治療として、口腔外科で外科手術も行われていました。しかし、TCHを発見した木野先生のグループは、TCH是正指導だけで、顎関節症患者を日常生活に困らない状態に回復させる治療法を開発しました。この治療法の開発で、難病と言われた顎関節症を、咬合調整やマウスピースを使わずに、指導だけで改善できるようになりました。

 「次世代の顎関節症治療を考える会」が、TCHを普及させる活動をしました。

 TCHが顎関節症治療に有効であることと、TCHを日常診療に導入する木野孔司歯科医師と齋藤博歯科医師の共同研究から、TCHが自分の歯を長持ちさせるために必須な要素であることが判明したため、「次世代の顎関節症治療を考える会」を設立して、2010年8月のホームページ製作を機に広報活動を開始しました。
  当会の活動で、多くの人がTCHという言葉を知るところとなりました。当会の活動の様子は、「研究活動実績」を参照してください。

 100歳まで生きる時代のための「TCH是正咬合療法」 

  木野と齋藤の10年以上に亘る共同研究で、TCH是正が顎関節症治療ばかりでなく、むし歯・歯周病予防や難症例の義歯治療などにも役立つことが解明され、生涯自分の歯を使う可能性が現実のものとして捉えられるようになりました。  このような目的で誕生したのが「TCH是正咬合療法」です。
  自分の歯を生涯使えれば、高額になる再生医療やインプラントなどという最新技術も必要なくなります。また、100歳まで生きることが当たり前になる時代、ぜひとも、TCH是正されて、100歳まで自分の歯を残すことに挑戦してください。        

 

 木野孔司先生との共著です。まだ100冊ほど在庫があるはずです。
 

 

この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。