グッド・ライフのために:顎関節症は早期治療が必要

 
 

 こうした症状が、或る日突然現われたら、安静にして2〜3日様子をみましょう。痛みが激しいようでしたら、本当に困っている時だけ、鎮痛剤を呑んで様子を見ます。多くの場合、口を大きく開けても痛まなくなってきます。クリック音だけでしたら、そんなに心配する必要はありません。
  ところで、 歯科治療を受けていて、こうした症状が現れた場合には、原因がほかにありますから、話は別です。

 多くの場合、自然治癒しますから、この段階で歯科医院に駆け込まないことです。一番困ることは、発症した段階で、かみ合わせ治療を受けてしまうことです。左右の顎関節の位置がずれた状態でかみ合わせ治療を受けてしまうこととなりますから、顎関節が元の位置に戻った時には、今までのようにかみ合わせられなくなります。このような状態にしてしまうと、患者さん本人もどこで噛んでよいのか解らなくなり、場合によっては、何年も顎関節症で悩まされることになります。

 かつて、木野孔司准教授が率いていた東京医科歯科大学病院・顎関節治療部には、このような患者さんが、最後の頼みの綱として、全国から来院されていました。こうした患者さんは、木野先生の顎関節症治療で顎関節の動きに問題がなくなると、途中でかみ合わせ治療を受けたために、元のようにはかみ合わない状態になっています。多くの場合、不安定なかみ合わせとなっていますから、安定したかみ合わせにするための歯科治療が必要となります。この歯科治療の部分を、当院が木野先生の指示で数多く行いました。

 何年にも亘って悩まれた患者さんは、口腔内が過敏な状態になっており、約20ミクロンという薄紙1枚の違いもわかるような状態になっています。こうした患者さんの治療には、違和感を与えないと言う特殊技能が必要で、結局、すべての作業を他人に任せることなく、歯科医本人が行う必要がありました。

 ここで、標題にある「顎関節症は早期治療が必要」という本題に入ります。木野先生との連携で多くの顎関節症患者の歯科治療を担当したのですが、顎関節症で長期に亘り悩んだ患者さんは、「悩んでいた状態が普通」と言う回路が脳に出来てしまっていて、悩んでいた期間だけ、元のかみ合わせ状態になっていても違和感を感じ続けるのではないかという感想を抱いています。その間、機能的には問題なくても、不定愁訴とも言える症状で、患者さんばかりでなく歯科医も悩まされます。

 結論として、一生のうち、2人に1人が経験すると言う顎関節症を、絶対に長引かせないことです。発病して数ヶ月以内に適切な顎関節症治療を受けられれば、後遺症で悩むことなく元に戻せる可能性が非常に高くなります。そうした患者さんであれば、自費診療となりますが、当院も協力させていただきます。(齋藤博) 

  このページは、「次世代の顎関節症治療を考える会」というホームページに属しています。
この会は、上下の歯を当てている癖(TCH)が、顎関節症の原因になるばかりではなく、歯の寿命を短かくする事実を、より多くの人に知っていただき、「100歳まで自分の歯を残す」ことを現実にしする啓蒙活動を行っています。参考になりますから、ぜひともご覧下さい。「次世代の顎関節症治療を考える会」へ 

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この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。