■ ご自分のTCHリスクを知る

 

TCHリスク分類

 

 日常診療にTCH是正指導を導入するに当たって、患者さんによりTCHの程度(リスク)に差異があり、リスクに応じた対応が必要と判明しました。そこで生まれたのがTCHリスク分類です。

TCHリスク1:ほとんどTCHのない患者さんで、こうした患者さんにTCHコントロール指導してしまうと、いつも「歯を当ててはいけない」と考え、無理に歯を離しておこうとするため、咀嚼筋が疲労して、逆に顎が不安定になる危険があります。指導を受けてはいけない患者さんです。

TCHリスク2:TCHによるトラブルが口腔内に起こっていない状態ですが、ライフイベントによっては、TCHが増える患者さんです。多くの人が、このレベルに該当しています。身内の不幸や金銭的なトラブルなどのパニック状態に陥った場合には、TCHリスク3aないしTCHリスク3bとなることがあります。

TCHリスク3a 口腔内にトラブル、例えば、歯の動揺・磨耗、舌圧痕、骨隆起などが起こっていますが、顎運動には問題の起きていない状態です。しかし、いつ顎運動に問題が起きても不思議ではない状態です。
このレベルに該当する人々は、若い頃と違って、歯や歯周組織にダメージが出始めた50歳代から、ドミノ倒しのように次から次へと歯を失う可能性があります。TCH是正出来るようにする必要があります。

TCHリスク3b:顎運動にトラブルの起きた状態(顎関節症・咬合違和感・隠れ顎関節症)です。放置してはいけない状態です。TCH是正指導で治療します。特に、過去に顎関節症になり、マウスピース治療で改善した患者さんの多くに「隠れ顎関節症」になっている人々がおられます。「隠れ顎関節症」の自己診断は、無理に口を大きく開けた時に、顎関節に痛みがあるか否かです。現在日常生活で困ることなく生活されていても、TCHの頻度が高まる事態に陥ると、また再発します。ぜひとも、完治させておく必要があります。

 

TCHリスクは、時々刻々と変化している

 

  TCHリスクは、絶えず変化しています。急に冷たい北j風が吹いただけで、TCHリスクは高まります。その他に、身内に不幸があったときなどもTCHリスクが高まります。TCHリスクが変化することを知って日常生活を送るのと、知らずに送るのとでは、口腔内の健康管理に大きな差異が現われてきます。

 

ホームに戻る

 
 

この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。