TCH是正咬合療法で 100歳まで自分の歯を使う

 

新しく、本会の事務を担当することになりました渡邉晴美歯科衛生士です。よろしくおねがいします。

 今回、私の本「100歳まで自分の歯でおいしく食べよう!」が医歯薬出版から発売されました。歯科医院の待合室に置いていただき、患者さんに見ていただくことを目的とした、誰にでも親しんでいただける一冊です。TCHのことをわかりやすく書いています。その他に、WHOのデータから1日に推奨される砂糖最大摂取量のことや市販されている飲料のpHを実際に測定し、酸蝕症になる危険性を調べました。定価は税込み3240円です。

 5月に出版された「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版(講談社)とこの本が出版されたことで、TCHを世の中に広めるために予定していた2冊の本が揃いました。この機会に、齋藤博歯科医師(以下院長)から、永らく活動を中断していた本会の活動を再開するように指示され、事務局を担当することとなりました。

 手始めに、講談社刊の「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版を読んでいただき共感された歯科医師・歯科衛生士の方にお集まりいただき、話し合いをもてたらと考えています、予定としては、一度に2〜3人お集まりいただき、数回に分けて行えればと考えております。この企画は、後日詳しくアナウンスします。アナウンスする時期は、歯科医・歯科衛生士さんがこのホームページを積極的に見てもらえる可能性が観察され、こちらの想定したアクセス数を超えた時点で行います。

 ところで、院長によると、「このTCH是正咬合療法というページのアクセス数が、ホームのページについて多く、2つのページのアクセ数だけはその他のページと比べようもないほど多い」そうです。このページはとても専門的なページで、とても医療関係者以外の人のアクセスするページではないことから、アクセスされる人々の多くは医療関係者と想像しています。

 このページを理解していただくには、院長のことを少し話す必要があります。院長は静岡県磐田市・農家の出身でした。子供の頃、農家の手伝いがいやで、勉強することで農業から逃れられるなら、そちらにしようと一生懸命勉強したそうです。歯科大に入学してからは、自分の夢の展開のため、学生時代から開業医を見学さていただき、どのような歯科人生を描くべきかを学んだようです。そこで、院長の選んだ道は、どのような時代にも目標になる「生涯自分の歯を使用することの現実化」でした。そのためには、すべての作業を自ら行う必要があると考え、補綴物も手作りし、今では生涯自分の歯を使用する可能性が見えてきた語っています。
  最近の院長の口癖は、「100歳まで自分の歯を残そうとするならば、自分の歯を数ミクロンでも残すべきだ。今流行のCAD・CAM治療や根尖まで直視する顕微鏡治療では、多くの歯質を失い、とても100歳まで自分の歯を持たせることは不可能だ。私たちの今の技術は、とてもエナメル質・象牙質・セメント質で構成され一体構造の歯をしのぐことはありえない。それよりも、この素晴しい一体構造の歯をダメにしないような生活習慣の是正こそ大切だ」ということです。

 特に、同級生である木野先生の研究していたことは、院長の夢を飛躍的に向上させました。木野先生の誘いにより当時の顎関節治療部を50回に亘り見学させていただいた際、顎関節症でドクターショッピングしている患者さんや咬合違和感でうつ症状にまで陥った患者さんをTCH是正指導だけで日常生活に困らないようにする技術に驚愕したそうです。この技術を、100歳まで自分の歯を使うことに活かそうと考えたそうです。(つづく)

 

「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」の改訂新版が講談社から発売されています。

 

 

 「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」は、6年前に発売され6刷とベストセラーになりました。今回の改訂では、広く認知されるようになったTCHの是正を日常生活に活かし、歯の寿命を延ばす具体的な対策を説明しています。併せて、歯科治療にTCHを導入した「TCH是正咬合療法」も紹介しています。 また、絵本作家として押しも押されもしない一流作家、ヨシタケシンスケ氏のイラストが満載の本です。信じられないことですが、ヨシタケさんのイラストが30近く描かれており、ヨシタケシンスケ・ファンには見逃せない1冊です。改訂にあたり、あらたに描いていただいた「TCH是正シール」を活用して、ぜひともTCHの是正をして下さい。

 

 木野元東京医科歯科大学准教授と齋藤博歯科医師の10年以上に亘る共同研究から生まれた「TCH是正咬合療法」

 多くの顎関節症で悩む患者さんが、TCH是正指導で改善しました。TCHを是正することは、すなわち無意識に上下の歯を当てている時間を減らすことですから、歯に加わる力を減らすことにも繋がります。そこで、齋藤博歯科医師は、上下の歯がかみ合うことで生ずる様々な口腔内トラブルにも効果があるはずと考え,木野孔司歯科医師の協力のもとに臨床研究を開始しました。

 最初の患者さんは、歯を全て失った総義歯の患者さんでした。「義歯が痛くて入れていられない」という悩みでした。口の中に装着しただけでは痛くない義歯でしたが、使用していると義歯を支える口腔粘膜が痛くなり、とても長時間使用できないという訴えでした。
 上下の義歯をかみ合わせなければ痛くないのですから、必要に応じて義歯を調整しながら、上下の義歯がかみ合う(触れている)時間を減らすTCH是正指導を行ってゆきました。次第に使用し続ける時間が長くなり、最後には1日使用し続けられるようになりました。そして、歯ざわりのある食物も痛みがなく咬めるようになりました。
  この症例で、TCHの是正が、顎関節症以外にも有効であることを実体験し、私たちの研究が加速してゆきました。

 こうした視点で患者さんの症状を眺めることが出来るようになると、TCHの是正を行うことで、多くの口腔内トラブルを予防できる可能性が見えてきました。一番大きな収穫は、歯周病が進行してグラグラしている歯のグラツキを減らせたことでした。
  歯周病の始まりは、歯と歯肉の境目にプラークが溜まることで、歯肉に炎症が起き、歯肉の内部で歯を支えている歯槽骨まで減らしてゆく病気です。ある程度歯槽骨が減ったところに、歯を横に揺する力が加わり続けると、急速に歯周病が進行します。この急速な進行を抑えるのに、TCH是正が絶大な力を発揮することが解ったのです。

 TCH是正指導を日常的に行っていると、多くの患者さんの顎の動きがスムースになりました。特に、今まで女性の最大開口量は40mm前後と考えていたのですが、60mm近く開口できる患者さんが増え、治療中にリラックスして口を大きく開け続けられるようになりました。
  こうした顎の動きの変化を実感するようになったことから、TCH是正指導する事で、「顎位を安定させる」という咬合理論にまで到達しました。この咬合理論は、時々刻々と変化する顎関節部分の形態の変化・関節円板の前方転位や咀嚼筋の筋力の変化などに同調していますから、患者さんの人生と共に歩める理論となります。

 初診時に、患者さんのTCHリスクを判定し、必要に応じてTCH是正指導を行い、どの患者さんも、歯科治療開始時には顎位を安定した状態にします。安定した状態になっていれば、歯科治療による咬合違和感や顎関節症発症予防に繋がります。このような経緯で、「TCH是正咬合療法」が誕生しました。

また、「TCH是正咬合療法」で、100歳まで自分の歯を残すことも夢でなくなる

 「TCH是正咬合療法」では、TCH是正指導を利用して、口腔内のトラブルを未然に予防することまで包括していますから、100歳まで自分の歯を残せる可能性も高くなります。

 

 この治療法は、「歯界展望」11月号、12月号に連載特集として掲載されました。


  

  

掲載された「TCH是正咬合療法」のうち、木野孔司元東京医科歯科大学准教授と齋藤博歯科医師の文章を紹介

 

100歳まで自分の歯でおいしく食べられる時代がやってきます!

 

ホームに戻る 

詳しい説明と購入法
 

 

 

 

 

 

 

 

この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。