TCH是正咬合療法で 100歳まで自分の歯を使う

 

 木野元東京医科歯科大学准教授と齋藤博歯科医師の10年以上に亘る共同研究から生まれた「TCH是正咬合療法」

 多くの顎関節症で悩む患者さんが、TCH是正指導で改善しました。TCHを是正することは、すなわち無意識に上下の歯を当てている時間を減らすことですから、歯に加わる力を減らすことにも繋がります。そこで、齋藤博歯科医師は、上下の歯がかみ合うことで生ずる様々な口腔内トラブルにも効果があるはずと考え,木野孔司歯科医師の協力のもとに臨床研究を開始しました。

 最初の患者さんは、歯を全て失った総義歯の患者さんでした。「義歯が痛くて入れていられない」という悩みでした。口の中に装着しただけでは痛くない義歯でしたが、使用していると義歯を支える口腔粘膜が痛くなり、とても長くは入れていられないという訴えでした。
 上下の義歯をかみ合わせなければ痛くないのですから、必要に応じて義歯を調整しながら、上下の義歯がかみ合う(触れている)時間を減らすTCH是正指導を行ってゆきました。次第に使用し続ける時間が長くなり、最後には1日使用し続けられるようになりました。そして、歯ざわりのある食物も痛みがなく咬めるようになりました。
  この症例で、TCHの是正が、顎関節症以外にも有効であることを実体験し、私たちの研究が加速してゆきました。

 こうした視点で患者さんの症状を眺めることが出来るようになると、TCHの是正を行うことで、多くの口腔内トラブルを予防できる可能性が見えてきました。一番大きな収穫は、歯周病が進行してグラグラしている歯のグラツキを減らせたことでした。
  歯周病の始まりは、歯と歯肉の境目にプラークが溜まることで、歯肉に炎症が起き、歯肉の内部で歯を支えている歯槽骨まで減らしてゆく病気です。ある程度歯槽骨が減ったところに、歯を横に揺する力が加わり続けると、急速に歯周病が進行します。この急速な進行を抑えるのに、TCH是正が絶大な力を発揮することが解ったのです。

 TCH是正指導を日常的に行っていると、多くの患者さんの顎の動きがスムースになりました。特に、今まで女性の最大開口量は40mm前後と考えていたのですが、60mm近く開口できる患者さんが増え、治療中にリラックスして口を大きく開け続けられるようになりました。
  こうした顎の動きの変化を実感するようになったことから、TCH是正指導する事で、「顎位を安定させる」という咬合理論にまで到達しました。この咬合理論は、時々刻々と変化する顎関節部分の形態の変化・関節円板の前方転位や咀嚼筋の筋力の変化などに同調していますから、患者さんの人生と共に歩める理論となります。

 初診時に、患者さんのTCHリスクを判定し、必要に応じてTCH是正指導を行い、どの患者さんも、歯科治療開始時には顎位を安定した状態にします。安定した状態になっていれば、歯科治療による咬合違和感や顎関節症発症予防に繋がります。このような経緯で、「TCH是正咬合療法」が誕生しました。

また、「TCH是正咬合療法」で、100歳まで自分の歯を残すことも夢でなくなる

 「TCH是正咬合療法」では、TCH是正指導を利用して、口腔内のトラブルを未然に予防することまで包括していますから、100歳まで自分の歯を残せる可能性も高くなります。

 

 この治療法は、「歯界展望」11月号、12月号に連載特集として掲載されました。


  

  

掲載された「TCH是正咬合療法」のうち、木野孔司元東京医科歯科大学准教授と齋藤博歯科医師の文章を紹介

 

100歳まで自分の歯でおいしく食べよう!

 

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詳しい説明と購入法
 

 

 

 

 

 

 

 

この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。